京都祇園「八咫」さんの隣に「月居」オープン。飲食店の隣り同士仲がよいのなんて、見た事も聞いたこともない。
8月18日 木曜日
京都 祇園新橋に中国家庭料理「月居」が19日、開店。
京都駅に着き、すぐにタクシーで現場へ向かう。一歩、中に入る。工事の片付けはまだ終了していないが、厨房では仕込みに追われている。
気のせいか厨房スペースが広い。1階はカウンター席が12席、奥に座敷、2階はテーブル席と座敷。結構広い。
元々お茶屋さんを営んでいた。私はこの物件を借りる事にかなり躊躇した。隣が仲良し、川村さんの「八咫」。飲食店の隣同士で仲が良いのなんて見た事も聞いた事もない。でも、私達は仲良しでいつもお互いに気にし合っている。この店が原因で、二人の間にいざこざがあったら・・・と思うと、ぞーーーっとする。
川村さんが隣近所を紹介してくれたりして、面倒をみてくれる。本当にありがとうございます。京都で頼りになる男は、川村さん、あなただけです。よろしく。
デザイナー坂槇は、いつの間にか大人になってきた。彼もまた、怒られながら成長してきた。彼等には抜群のセンスがある。よいものを理解する力がある。デザイン的にはセンスの良いものを作る。普通ならばそれで充分だ。しかし際デザイン事務所ではまだ彼のオリジナルがデザインに不足している。そしてデザイナーの一番の欠点は美意識が先行して、実際には使い勝手のよいものでない。
過去に有名なデザイナー達が作る多くのものはそうだった。当社のように、デザインと飲食店経営を一緒に行っている企業は少ない。真のレストラン創りができる環境がそこにある。坂槇君、柚子屋旅館との掛け持ち、時間もない。寝ずの毎日が続いているだろう。その時は笑って涼しい顔をして、それをやってのけておくれ。それがプロだ。今、アンティークの戸板を200枚集めている。俺が絶対に集めてあげる。待ってておくれよ、坂槇君。日本中のあちこちから戸板が届くだろう。柚子屋旅館は真似事の旅館ではない。俺達のスピリットを持った旅館である。皆さん、柚子屋旅館一心居においでください。戸板200枚を使った旅館です!9月末に開業。
8月19日 金曜日
月居 開店。
中国家庭料理、そして名物、京都牛である。
北京料理は実にヘルシー。味も京の味に似ている。
店が開く。知り合いの業者さん達、この方達、いつも開店時においでくださる。
私は、この前、中国へ一緒に行った料理長の堀切君と仲良く厨房で働く。
昨日、「厨房を大きくしたのはお前か!」と叱っていた。
しかし今日はテキパキと料理を作っている。その姿を見ていたら、月居はよい店になる、そんな予感がした。こんなに凛として気持ちのよい中国料理店は、日本の中ではきっとここだけであろう。
先日、大学の先輩、中山先輩が一言。(この方は日中文化協会のお仕事をしている方で北京には長い。)―――「日本には中国料理はない、存在しない。」と、はっきり言った。「日本にある中国料理は本当の中国料理ではない。」―――私の胸にズッシリきた。先輩は私の店の事を言ったわけではない。でも、お客様が解らないから、といって解っているものだけを提供していたら、本来の中国料理がなくなってしまう。
中国 北京へ行った事を頭に浮かべて作っていこう。京都一美味しい中国料理にしようと思った。堀切君、大きくて優しい料理人。センスもよい。年はまだ28歳。
実に凛とした料理を作る。乞うご期待。
月居 京都市東山区新橋通り大和大路東入ル元吉町49
電話075-533-6265




